ビーフストロガノフと突然の別れのお話
こんばんはうずらこです。
ビーフストロガノフって、ハッシュドビーフやハヤシライスとなにが違うのだ?
渡辺篤史の建物探訪の録画をみていたら、そこのご家庭のお昼ごはんがビーフストロガノフだったので、よし今日はビーフストロガノフ作ろうってなりました。
材料は玉ねぎ、人参、しめじ、牛バラ、トマト缶、生クリーム、たこ焼きソース、ケチャップ、バター、コンソメ、赤ワイン
普通は人参いれない?あとしめじじゃなくてマッシュルームの方美味しいよね。ウスターソースなかったのでたこ焼きソースにしました。
でも家にあるものでやりたかったのです。
結局のところ、ハッシュドビーフやハヤシライスとの違い
ビーフストロガノフの定義は白いこと、らしい
生クリームはたしかに、前者にはあまり使わないもんね。
ルーを使う必要がないので思い立ったとき作れていいかも!マッシュルームの缶詰も備蓄しておこうかな。
そして、それは突然訪れました。
愛犬とのお別れの日です。
実家の愛犬、2週間前に肝臓癌宣告。
その後貧血改善に努めるも、数値は変わらず。
緩やかに眠るようにと願っていたけれど、実際その時が来てしまうと辛く耐え難いほど悲しい。
いつものように愛犬に会いに実家に行き。
だいぶ食が細くなり、母が工夫して作ったごはんも食べたり食べなかったり。前日はわりと食べてくれた日でした。
ビスケットは喜んで食べるから、会いに行くと必ずビスケットをあげていました。
でも水も飲もうとしないし、トイレにもいかない。
座ってビスケットあげるからおいでと促すと足元まで歩いてきてくれました。
お顔を撫でて手を出すとペロペロといつものようになめてくれるし、こうずら達の近くにうろうろしにいったり、尻尾も元気に振ってたけど。
今日明日だな、、、
勘って、当たって欲しくない時ほど当たりますよね。
その日は仕事に行った母が帰ってくるまではなるべく側にいようと思い、長座布団をひろげてずっと横で並んで寝っ転がってました。
夕方、母が帰ってきて、水も飲まないしトイレも行かないということを告げると病院へ連れて行こうと言ったので一緒に病院へ。
血液検査の結果は、生きているのが信じられないレベルの貧血。
息をするのも辛いだろう、肝臓癌の肉腫に体の血液のほとんどが持っていかれて、体には血液があまりまわっていないだろう、こうして意識があるのもすごいくらい。
先週きたときはもう少しもつと思っていたけど、もう長くない、残念だけど1週間はもたないよ。と。
痛みがあるならそれだけでもとってあげたいと思い主治医に『痛いんですか?』と聞くと
痛みは無いと思う。ただただ貧血でつらいんだと思う。巡ってないから、酸素も行き渡らないから頑張って呼吸してもフラフラで、そういう状態だよ。と。
ただ、肉腫は血液が溜まっておそらく破裂寸前。急に呼吸が荒くなったらそのときは破裂して痛みがあると思う。でもそこからは半日から2日もてばいいかな。
もし最後になにかしてやれればと思うなら酸素ゲージに入れてあげれば、気休め程度にはなるかもれないね。と、酸素ゲージのレンタル会社を紹介していただきました。
すぐにレンタル会社に電話し、翌日の昼過ぎになると言われたがお願いしました。
でも家に帰ってすこし考えてキャンセルしました。
たぶん、朝までもたないよね。母と私はそう感じていましたし、エゴかもしれないけどゲージの中ではなく、寄り添っての最期が良かった。
帰宅して移動が疲れたのか横になり目を閉じたきりになってしまい、もしかしてそのまま逝ってしまうのかとすごくすごく悲しかった。
でも頑張っていたんです。身体を休めていたんですね。けして寝ることはしないけど。
その後少し楽になったのか顔をあげてキョロキョロしたり、身体を起こそうとしたり。
水のお皿を近づけても飲まないので、鼻にチョンと指で塗ってあげました。そしたらぺろっと舌を出して舐めるのでそれを何度か繰り返し。
日付が変わろうとしたころ、急に立ち上がったかと思ったらそのまま真横に勢いよく倒れ、吐くような呼吸をして泡を吹き始め、もうダメだと思い家族を全員呼んで。
家族みんなで
『頑張ったね、辛いね、もう頑張らなくていいんだよ、偉いね、大好きだよ、ありがとう。』とたくさん伝えました。
体は痙攣をはじめ、呼吸も荒々しく、みているのがとても辛くて、でも愛犬が1番辛いから、目を晒しちゃいけない、頑張って見届けようと思いました。
しかし次第に呼吸は落ち着いて、また少し持ち直しました。
夜中はリビングの愛犬のベッドの横に布団をしきました。
母と2人で様子をみて、母は仮眠を。
私は愛犬の顔をずっと撫でていました。
もっと色々してあげれば良かった。本当に頑張ったね、偉いね、可愛いね、大好きだよ。ずっと隣にいるから少し休みなね、安心して寝なね。と声かけしながら。
可愛い可愛いと顔を撫でていたら、ふーふーと聞こえていた呼吸が急にすーすーと静かになり、名ばかりの仮眠をしていた母も呼吸が静かになったことに気付いて『どうした?』とこえをかけた瞬間、静かになった呼吸はすっ小さく吐き出したあと、そのまま戻ることはなく。
目がスーっと天をむき、本当に眠るような最期でした。
『お母さん、チロいったよ。いっちゃった。頑張った。』
母は信じられず、まだ息してるでしょ?と身体を触るも、身体は死後の反応のようなビクっとした動きをしたあと、首がだらんと。まるで急に寝たかのようになりました。
4月29日3:45 我が家の愛犬はお空にいってしまいました。
最初の泡を吹いたまま、痙攣をした時に最期にならなくて本当によかった。静かに眠るような最期になってくれてよかった。
苦しんだままじゃなくて。よかった。
とてもえらかった。頑張った。本当に頑張った。ありがとう。お疲れ様。なにを言っても足らなくて。どんなに流しても涙はとまりません。
身体にいいかなって注文していたマヌカハニーだって、まだ届いてないのに、こんなに早くにお別れが来るなんて。
嫌な予感が当たってしまうなんて。
でも昼間の誰もみていない時ひっそりと亡くなっていたとかよりはずっとよかった。
大好きだった母が帰ってくるまで、母の休みの日まで待っていたのかな、家族みんながいる日まで待っていたのかなって。
偉いね、ほんと偉いね。今までありがとう。
いつか私たちもそっちに行くからね。その時また会おうねって。痛くて辛くて寝れなかったから、今はゆっくり寝るんだよって火葬される時に伝えました。
本当は火葬だってしたくない。ずっと撫でてあげていたい。
亡くなってしまって悲しくて辛いけど、焼かれてしまう瞬間が最も辛かった。もう本当に終わってしまったんだなって、ふわふわのあの頭を撫でてあげる時はもう二度とないんだなって現実を突きつけられてしまうから。
もう実家にいっても、いつも寝ていたリビングのベッドをみても、そこに愛犬の姿はなく。
こうずらたちの食べこぼしたお菓子だって、もう回収役の愛犬はいないんだぞ。
愛犬の乗り越えた痛みや辛さを考えたら、前を向いて生きていかなければと思います。
なにか食べ物や飲み物を口にするたび、辛くて水も飲めなかった彼を思ってしまう。
いっそ今すぐ同じ病気になって、同じ痛みを感じて、早く彼の側に行きたいとさえ思ってしまう。
でも泣いてばかりいたら、こうずらにお母さん笑って?と心配をかけてしまったので、けじめをつけるために長々と書いてしまいました。
私にはまだまだ守るべき順番があるから、もう少し愛犬と再会するまで時間はありそうです。